はじめの一歩
8次年生
私は、この訓練機関に入って2年が経ちます。
この訓練機関は、だいぶ前に知ってました。
たまたま受講した研修が、この訓練機関のオープンセミナーでした。その時、訓練機関の説明もあったと思いますが、あまり覚えていません。
ただ、へぇ・・そんな訓練機関があるんだな・・と思っていたくらいでした。
その時には、まだ精神分析は遠い存在でした。たまたま受講した内容が興味あるものだったのだと思います。たしか、その時の研修テーマはアセスメントだったように思います。私はその頃、アセスメントができるようになりたい、と強く思ってました。その当時は職場でもアセスメントの必要性をひしひしと感じていました。ただ今、思い返すと、尊大なことを思っていたものだ・・と思います。お恥ずかしい話ですが、数回の面接で全てが分かるであろう、とその当時は思っていたと思います。とんでもない勘違いですが・・
その後、次第に精神分析の他のセミナーにもいろいろ出るようになりました。
そこでは自分が分かることが増えていくよりも、むしろ、自分がいかに知らないことが多いか、それを知っていく時間だったように思います。
そうして少しずつ研修を増やすうちに、この訓練機関を思い出しました。
ただIPPOのカリキュラムを見て驚きました。
敷居が高かった・・迷いました。
自分にできるんだろうか・・実際の内容もですが、経済的にも大きな負担がかかる。
でも、やっぱりやってみたい。
その思いが自分の背中をおしたように思います。
それは、初めにオープンセミナーを受けた時に言われた先生方のことばにありました。
「精神分析を実際にやれるようにするためには、一定期間、浸かるほうがいい」
自分が今、しっかり浸かれているかどうかは分かりません。
ただ文献講読、SV、個人分析、など日々、精神分析にふれていることは確かです。
SVで教えてもらったこと、個人分析での経験、そしてセミナーでの先生方や先輩、同期の助言、いろんな形で精神分析にふれながら、目まぐるしく過ぎていきます。
でも、それらが何かしらでつながっていくように思います。
ある時、あーそういうことか・・と自分の中で腑に落ちる時があります。
今は、まだ上手く言葉にできませんが、精神分析の空気に触れ続ける、そこに身をおくことでしか体験できないこともある。
なにごとも見て、聞いて、味わってみないと分からない。
以前、このコラムで書かれていた先輩の言葉が私は好きです。
「食べたことがないものの味は分からない」
私は、いま、まさにそれを体験しているんだな・・と思います。
味わってこそ、自分に、そしてなにより私たちが臨床の場で会う方たちに還元できる。
それが、今、訓練機関で感じはじめていることです。