こころを使って考える
セラピストに
- 体験的な学びを大切にケースを担当しながら自身も個人セラピーを受け、スーパービジョンでより技能を高めます。体系的な知識を得るだけでなく、経験から学ぶ場を大切にしています。
- ピアサポートを活力にグループスーパービジョンやグループディスカッション、自発的な勉強会などを通して、志を同じくする訓練生同士が切磋琢磨できるよう配慮しています。
- 指導者たる力量の育成日本精神分析学会の認定資格取得の条件を満たすだけでなく、指導者としての力量をつけ、臨床家コミュニティの中核的役割を担うセラピストとなるよう支援します。
OUTLINE訓練概要
- 1.訓練ケース
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週1回以上の頻度の訓練ケースを、訓練期間中に3ケース以上経験します。修了までに合計150回以上の面接回数とスーパービジョンが必須となります。訓練ケースのうち少なくとも2例は、当インスティチュートで選定されたセラピストによるインテークの後、アセスメントSVを経たケースとします。将来スーパーバイザーを目指す訓練生には、週複数回のケース経験をもつことが推奨されます。
- 2.個人セラピー
個人セラピーは、精神分析的セラピストを育成する最も重要な訓練の一つであり、「精神分析的に思考すること」の根幹をなすものです。週3回の頻度で、3年間以上の継続を標準としますが、その設定が困難な場合には、週1~2回の頻度で3年以上の継続が最低条件となります。すでにセラピー経験がある訓練希望者に関しては、訓練委員会によるその適合性の評価を経て免除される場合があります。
- 3.チュートリアル
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訓練生一人ひとりに、当インスティチュートによって選任されたチューターがつき、訓練期間を通じて、訓練の進捗状況、プログラムを選択、学会発表と論文執筆支援、スーパーバイザーや訓練セラピストの選定など、訓練上のあらゆる相談に応じます。年数回の相談日が設けられています。
- 4.スーパービジョン
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個人スーパービジョン(個人SV)とグループスーパービジョン(GSV)を経験します。個人SVでは当インスティチュートの選定したスーパーバイザーによる対面およびオンラインでの週1回の設定で行われます。正規訓練生は合計3名のスーパーバイザーから受けることを条件とします。GSVは経験豊かなスーパーバイザーと、少人数の訓練生で構成され、持ち回りで担当している臨床ケースを定期的に検討します。小グループでそれぞれのケースを継時的に見ていくことで、様々な臨床における転機や展開を理解していきます。
- 5.セミナー/ワークショップ
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1年次~3年次に、さまざまなセミナーやワークショップを経験します。精神分析的サイコセラピーのアセスメントやセッティングに関する重要文献を小グループで講読しディスカッションを行います。また、訓練ケースを素材としたケース検討も行うことで、理論と臨床実践を体験的につなげます。また、IPPO講師がその年のテーマに基づいて重要な臨床概念を解説する講義なども行われます。
- 6.その他
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日本精神分析学会への口頭発表に向けた予演会や、論文執筆への細やかな指導、修了式では授与式に加え修了論文発表会などが行われます。また、IPPO主催のオープンセミナーやシンポジウム、臨床セミナーなどへの参加の機会の提供、訓練生同士による自主研修会など自発的な学びへのサポートも行います。
*詳しくは「IPPO訓練アウトライン」をご参照下さい。
TRAINEE訓練コースについて
セラピスト養成コース
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正規訓練生
原則的に3年間で、IPPO規定による精神分析的サイコセラピスト資格を取得することを目指します。それにより、日本精神分析学会認定精神療法医・心理療法士の認定取得の条件を満たします。論文指導などの支援も受けられます。
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移行訓練生
日本精神分析学会の認定を取得するにはいくつかの条件や経験が足りない臨床家が対象です。チュートリアル制度を通じて、足りない部分への支援(訓練ケースの提供、スーパーバイザーの紹介、学会発表や論文投稿の支援と指導など)が受けられます。
- *詳しくは「IPPO訓練アウトライン」、「募集要項」をご参照ください。